5つのオンライン英会話で挫折したCEOが、MOTERUで掴んだ“初海外契約”
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伝わらない焦燥と、悔しさの夜
日本橋の老舗料亭。
親族の祝賀会が終わり、床の間に飾られた掛け軸をぼんやりと見つめながら──
井上ショウ(31)は、別室の座敷でひとり、デモデイの録画を見返していた。
画面に映るのは、自分。
花粉症対策AIのデモ。臨床データをもとにした個別予測モデルの説明。
──しかし。
「Sorry, could you repeat that?」(すいません、もう一度リピートしてくれますか。)
「Hmm, I couldn’t catch the last part.」(えっと、最後の部分が聞き取れませんでした。)
審査員の質問が返ってくるたび、自分の“発音”に引っかかっているのが分かる。
スライドの内容は褒められた。データも明瞭だった。
それでも、「声」が届かなかった。
帰りの電車。広告でふと目に入ったのは、MOTERUのキャッチコピーだった。
「10分で変わるのは、英語力じゃない。“伝え方”のほうだ。」
今まで、5つのオンライン英会話を試した。でも、どれも「先生が変わりすぎて関係性が築けない」と続かなかった。
けれどこのサービスだけは──“関係性”から始まるらしい。
少し、興味が湧いた。
はじめて「伝わった」と思えた10分間
画面に現れたのは、欧米女性キャスト。
クラシックなカウンターバーの背景。
優しい笑顔。そして、ふっと漂う大人の空気。
「You look a bit tense. First time?」
(ちょっと緊張してる?初めて?)
ショウはうなずいた。
「Yeah… I usually talk to datasets, not people.」
(ええ…普段は人よりもデータと話すことが多いので)
彼女はクスッと笑った。
「Then try something new. Compliment me — like you mean it.」
(じゃあ、今日は新しい挑戦を。私を本気で褒めてみて)
ショウは、一呼吸おいてから言った。
「Your eyes remind me of spring — calm, but full of life.」
(あなたの瞳は春みたいだ。穏やかで、でも生命力に満ちてる)
数秒の沈黙。
彼女の表情が変わる。
「Wow… I felt that.」
(…今の、響いたわ)
それは、英語を“正しく話せた”という感覚ではなかった。
“ちゃんと伝わった”という、確かな手応え。
その夜、初めて「英語が楽しい」と思えた。
資料よりも、言葉よりも、大切なもの
2ヶ月後。ケープタウンで開かれた国際展示会。
ショウは初めて、通訳なしで自社のプロダクトを紹介した。
花粉症を予測するAIアルゴリズム。
臨床データとの照合方法。
ISO基準との整合性。
それらの説明に続いて、彼はこう締めくくった。
「We’re preparing for the future — because pollen allergies are growing every year.
With the help of AI, we aim to accelerate the discovery of new treatments that can actually prevent severe reactions.」
(花粉症は年々増加していて、だからこそ未来に備えているんです。
AIの力を活用して、重度の反応を抑える新しい治療薬の研究を加速させたいと考えています。)
言い終えると、静かだったテーブルに、共感の空気が走った。
ひとりのワイナリーオーナーが、グラスをそっと置いて言った。
「You’re solving a real problem.」(本物の課題を解決しようとしてるんですね)
そして、にこやかにこう続けた。
「Let me be a part of it. Count me in.」
(ぜひ参加させてくれ。出資しましょう)
ショウは、静かに深くうなずきながら、その手を握り返した。
その一言で、初めての海外契約が決まった。
きっかけは、論文でもデモ動画でもなかった。
「あなたの声を、もっと聞きたい」と思わせる10分だった。
MOTERUが教えてくれたのは、英語の“正解”ではない。
伝わること。
惹きつけること。
そして、相手の記憶に残ること。
それは、AIにも翻訳機にもできない、あなただけの“声”の力。
『MOTERU』
https://moteru-ai.com/
【MOTERU公式LINE】
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