高校時代から英語で沈黙していた彼が、ジョークで契約をとった経験

高校時代から英語で沈黙していた彼が、ジョークで契約をとった経験

英語で笑えなかった研究者


奈良の鹿公園から歩いて5分。
苔むした石畳の奥にある、茶道体験ができる会員制の和室で──

三浦リヒト(26)は、シリコンバレーの投資家と商談をしていた。

テーブルの上には、新素材でつくられた抹茶碗。
自社の製品を、文化と融合させたデモンストレーションだ。

けれど、言葉が出てこない。

彼女が言ったジョークに、笑いたいのに笑えない。

──言いたいことはある。でも、口から出ない。

高校の頃から、英語の授業は地獄だった。

「過去完了進行形」とか「仮定法過去完了」…何がなんだか分からず、黒板を見るたび眠くなった。

大学でも英語の必修を落とし、再履修。

なのに、いまや英語論文、ISO試験の申請、特許の出願──
逃げられないほど、英語が自分を追ってくる。

「なんで、こうなるまで放っておいたんだろう…」

帰りの空港ラウンジ。
おしぼりを持ってきた女性スタッフに話しかけたかった。でも、言葉が出なかった。

ただ微笑んで、うなずくだけ。

その夜、Instagramで流れてきた広告に、目が留まった。

「10分で変わる、“伝わる”英会話」──それは、“恋愛ゲーム”から始まった。

いい感じの空気は、英語でもつくれる


画面の向こうに現れたのは、グラス片手の白人女性キャスト。
どこかラウンジのような背景、ナチュラルな笑顔。

リヒトは思わずこう伝えた。

「You look… elegant tonight.」
(今夜、すごく上品ですね)

簡単な英語だが、初対面の方に伝えるのは彼なりに勇気が必要だった。

彼女は一瞬驚いて、ふっと微笑んだ。

「Well, thank you. Is that your opening line?」
(ありがとう。それがあなたの“オープニングトーク”?)

彼は照れながらも笑い返す。

「I’m not sure. I usually talk to materials, not women.」
(正直、わかりません。普段話してるのは素材ばかりなので…)

彼女はクスッと笑って、ワイングラスを傾けた。

「That was charming. Now — ask me out, in English.」
(今の、可愛かったわ。じゃあ次は、“デートに誘って”)

会話が、英語なのに楽しい。
言葉が、恋の“空気”をつくれるなんて思ってもみなかった。

MOTERUがくれた初めての感覚だった。


英語の会話の中で自分らしくいられる方法


ドバイ出張最終日の夜。
とあるルーフトップバーで、海外バイヤーたちとカジュアルな打ち上げが行われていた。

夕景に染まる街を背に、リヒトはグラスを片手に座っていた。
スーツの襟はちょっと緩めて。さっきまでの緊張が少しだけ溶けていた。

バイヤーのひとりが、リヒトに話しかけた。

「Hey, I saw your pitch today. You looked… serious.」
(君のプレゼン見たよ。真剣でしたね。)

リヒトは、少し照れたように笑った。

「Yeah… I was trying too hard not to mess up.」
(ええ…失敗しないように気を張ってました)

ふと、隣に座っていた女性バイヤーが割って入った。

「But now, you look different. More relaxed. I like this version.」
(でも今のあなたはちょっと違う。リラックスしてて、いい感じ)

リヒトは、グラスを傾けながら言った。

「Maybe because I’m not pitching now. I’m just… being me.」
(たぶん今は、ピッチじゃないから。自然体でいられる)

「Exactly. That’s when people connect.」
(そう、それが人と人が繋がる瞬間よ)

その後、会話は思いがけず盛り上がっていった。

趣味の写真、好きな街、人生で一番印象に残った場所。

翌朝、リヒトのもとに一通のメッセージが届いた。

「Let’s talk more next week. I’m interested in what you’re building — but even more in how you think.」
(来週また話そう。あなたのプロダクトにも興味あるけど、それ以上にあなたの考え方に惹かれた)

契約のきっかけは、「論文」でも「仕様書」でもなかった。

その場の空気に、自分の言葉で飛び込んだことが成功体験となった。

彼が実際、MOTERUで変わったのは、英語力だけじゃない。
会話の中で、自分らしくいられる力だった。

『MOTERU』
https://moteru-ai.com/

【MOTERU公式LINE】
https://line.me/R/ti/p/@899buhya#~

MOTERU WORLDバナーMOTERU ENGLISHバナー