通訳越しのピッチに限界を感じた日──“伝える力”で切り拓いた資金調達

通訳越しのピッチに限界を感じた日──“伝える力”で切り拓いた資金調達

英語で「乾杯」が言えなかった夜


シドニーのオペラハウスVIPルーム。
世界中から環境系スタートアップが集うサミット会場で、沖田タクト(30)は静かにグラスを持ち上げた。

その視線の先にいたのは、アメリカから来た女性投資家。
乾杯のタイミングで、彼女が言った。

「Cheers to a better future.」

タクトは、言葉が出てこなかった。

ただ笑って、グラスを口に運ぶことしかできなかった。

——ほんの一言すら、ちゃんと返せない。

悔しさが喉に刺さった。

中学時代、英語の授業で「過去進行形」が出てきた瞬間、完全に置いていかれた。
それ以来、英語は“赤点の常連”で、“自分には無理なもの”になった。

だけど起業してからは──避けられない。

海外展示会で質問されても、答えられない。
ピッチでは通訳に頼りきり。
「自分の言葉」で伝えたいのに、言葉が出てこない。

その夜、ホテルに戻ったタクトは、スマホを開いた。
Slackに貼られていたリンクに目が止まる。

10分で惹きつける、“恋愛英会話ゲーム”?
その名は、「MOTERU」だった。

初めて英語で"共感"を経験


画面の中に現れたのは、金髪の女性キャスト。

落ち着いた声とやわらかな微笑み。
スーツを着たタクトに、彼女はこう問いかけた。

「Why did you start your company? And… don’t give me a business answer.」
(なぜその会社を始めたの?ビジネスの理由じゃなくて、あなた自身の言葉で聞きたい)

こんなストーリーを真面目に話すのは初めてで緊張した。

「My dad ran a small business. I saw him struggle with accounting every month.」
(父が小さな会社をやっていて、毎月、経理で悩んでいる姿を見てきたんです)

「I wanted to make numbers less scary — for people like him.」
(数字が怖くない世界にしたかった。父のような人たちのために)

彼女は、ゆっくりと目を細めて言った。

「You don’t just solve problems. You care. That’s why it works.」
(あなたは問題を解決するだけじゃない。“気持ち”があるからこそ、伝わるのよ)

“通じる”って、文法でも、発音でもなかった。

プレゼンも英語も、伝えたい“熱”がなければ、届かない。
それは、恋にも似ていた。

「通訳越し」から「自分の声」へ


2ヶ月後。
タクトはMOTERUで週2回のセッションを続けた。

テーマは「投資家への共感ピッチ」「数字で語るストーリー」「比喩表現で惹きつける自己紹介」など。

そしてついに、迎えたオンライン資金調達イベント。

これまでは通訳が同席していたが、その日は自ら英語でプレゼンした。

「We simplify accounting — but our real goal is peace of mind.」
(会計をシンプルにする。でも僕たちが届けたいのは、“安心”なんです)

「So entrepreneurs can focus on what they love — not what they fear.」
(好きなことに集中して、苦手な数字に悩まなくていいように)

話し終えた瞬間、相手の投資家が笑顔でこう言った。

「You’ve got me. I’m in.」(君に心を掴まれたよ。出資する。)

それは、自分の“声”で勝ち取った初めての資金調達だった。

MOTERUで磨いたのは、ただの英語力ではなかった。

たった一言に“想い”を込めること。
数字に“人間味”を乗せて伝えること。

通訳越しでは届かなかった場所に、彼の英語は届いた。

英語が“赤点常連”だったCEOが、
恋愛ゲーム式の英語セッションで、
「数字に想いを乗せる」ピッチ力を獲得
通訳に頼らず、初の英語資金調達に成功

10分で変わるのは、英語力じゃない。
「伝え方」のほうだ。

『MOTERU』
https://moteru-ai.com/

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